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図書館で見つけた「サプライズ」

 何ヶ月か続いた私のルカ・ブルーム熱も落ち着き、その後サンディー・デニー熱が二週間くらい、それからまたジョニ・ミッチェルに戻ってきたりしてたり。今はポール・サイモン熱。最近近所の図書館で見つけてきた彼のCD 『サプライズ』 のお陰で、ちょっとこれは結構長引きそうな熱を抱えてしまった。20世紀が生んだ最高のシンガー・ソングライターと称されるポール・サイモンについては、公式サイトhttp://www.paulsimon.com/ウィキペディアで。

 音楽への恋愛に近い思い入れは年を重ねるとともに落ち着いてきたのかなと思っていたけれど(私の恋愛経験もこのくらいあったら人生変わってたな)、この頃のノスタルジックな感情と共に押し寄せる思い入れはもう一時の恋ではない。それは一生を貫き通せる「愛」なのだと思う。

 そのポール・サイモンのアルバム 『サプライズ』 はその名の通り、びっくり仰天。驚き桃の木。大傑作アルバムだった。

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 1曲目のHow Can You Live in the Northeast? のイントロから鳥肌。期待を裏切るどころか、予想を銀河の彼方に超えるくらいの胸のときめき・・・。こんな作品に今世紀に会えただなんて・・・。新しい音にくるまれてはいるけれど、全然違和感がない。それもそのはずで、なんとブライアン・イーノが参加ときている!クレジットにはソニック・ランドスケイプ・バイ・ブライアン・イーノと記されているけれど、実際はポール・サイモンと一緒にプロデュースもしているそうだ。しかも3曲、ポールと一緒に曲も作っている。ミックスはチャド・ブレイク(ミッチェル・フルームはいないのか)。他にもビル・フリーゼル、ハービー・ハンコック、御馴染みスティーヴ・ガッド等大物揃い。こんなことってあるんだ。聴きこみながら身震いしてしてしまう。独特の繊細で複雑なメロディーラインがほんとに心地よく入ってきて癖になる。車の中でずっと流していたら、ピッピが早速覚えてしまった。アマゾンで頭45秒だけ全曲視聴できます。

 イーノが手伝ってるだけあって、U2っぽい音もあちこち見つけられて嬉しくなる。しかし一番驚いたのは、ポール・サイモンの全く衰えのない声。長いキャリアのあるアーティストほど 「やっぱり昔の方がよかったな」 なんていうのがありがちだけど、このアルバムでは、新しい音楽への前向きな野心が一直線に伝わってくる。彼は全く枯れていない。今何歳?68!?

 S&Gのレコードを全部揃えたのは18の時だった。ポール・サイモンのソロアルバムも全部じゃないけれど何枚かLPとCDで聴いている。『時の流れに』、『ワン・トリック・ポニー』、『ハーツ・アンド・ボーンズ』、『グレイスランド』、ベストアルバムの『ネゴシエイションとラヴソング』。みんな好き。でも最近はS&G再結成(何回目?)のツアーのニュースを聞いただけで、彼の音楽活動についてほとんど知らなかった。3年も遅れて聴いたのだけれど、こんなに嬉しいサプライズはない。こういう出会いがあるから音楽ファンはやめられないんだな。

 実は先々週の初めにシティーの某アメリカ系書店の音楽売り場で、サイモン&ガーファンクル・コレクション・ボックス$45(ボーナストラック追加のリマスターオリジナルアルバム5枚+セントラルパーク・コンサートのDVD)を見つけた。しばらく睨めっこしていたのだけれど、結局買わずに帰ってきた。村上春樹さんが買ったというのは(前にも書いた)これのことなのかな。

 その2日後にアメリカのアマゾンのマーケットプレイス(イギリスからの出店)でなんと同じものをUSD$18.31で見つける。日本円にして約1800円。送料込み(海外発送)でも2500円だなんてとても信じられない。私が大学の生協で注文して買ったS&Gのレコード(1割引で買えたけど)一枚の値段より安いなんて。

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 そんなわけで、絶妙なタイミングで見つけたボックスが早速(6日で!)イギリスから届いた。最初に聴いたCDはフェイヴァリットの『ブックエンド』。感無量。最後にこのアルバムを聴いたのはいつだったのだろう。来月日本に行ったらLPを持って帰ってくるつもりだったんだ。結局待ちきれなかった。

 80年代にレイア姫のキャリー・フィッシャー嬢と再婚したことは知ってたけど、ウィキペディアでバイオグラフィーを見ていたら、その後すぐ離婚して(『ハーツ・アンド・ボーンズ』を聴くと大変そうだなあとわかる)、90年代にエディ・ブリケルと三度目の結婚したというのは知らなかった。エディ・ブリケル&ニュー・ボヘミアンズ『星に輪ゴムを』(このタイトル何故かよく覚えてる)好きだったからなんか嬉しいな。

 そのポール・サイモンと旧友(犬猿の仲と言われ続けた)アート・ガーファンクルはオーストラリアツアーも無事終えて現在日本をツアー中。ブリスベンも2日公演したけど、いくらなんでも僕ちゃんと二人で500ドルも払えなかった・・・。 Old Friends 旧友。この曲を40年後にステージで歌ってるとは彼らだって夢にも思わなかっただろうね。

 ところで、先週僕ちゃんが友人から入手した2枚のモキュメンタリー(架空ドキュメンタリー)映画、『This is Spinal Tap :邦題 スパイナル・タップ』 と、ビートルズのパロディバンド、ラトルズの 『All Need is Cash :邦題 4人もアイドル』 を観た。

 ラトルズの映画には、架空インタヴューでポール・サイモンが出ていて一瞬目の錯覚かと思ってしまった。ミック・ジャガーや、ブルース・ブラザーズのジョン・ベルーシとダン・エイクロイドも出てた。ほんとイギリスの笑いはクレイジー。スパイナルタップは若い頃一度観たことがあったけど、今観たら最高にばかばかしくて可笑しかった。

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 というわけで、ちょっとオタクな冬休み報告。

 それにしても、時の流れを誰が知るのだろう。

 沈黙の音。

   

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