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夏休みの思い出は、お日さまと焚き火と音楽と。

 年末年始は雨、雨、雨、雨のブリスベンだった。でもニューサウスウェールズの天気を確認。向こうは晴れてるらしい。よし出発!6日間のキャンピングへ。行き先はお馴染みYamba。今回は友人達数名も合流して、いろいろ楽しめた(いくつかのハプニングもあったのだが)。

 提出が遅れたけど、夏休みの思い出作文。

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 実は出発前に予定してたフィッシング・ヘイヴンは行ってみたら子供には退屈そうなところで、結局、高くつくけど同じ島(Palmers Island )にあるいつものBIG4にテントを張ることに。

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 キャラヴァンパークからイヤンバのビーチまでは車で10分くらい。ビーチのすぐ近くにもキャンプ場はあるのだが、シーズン中は難民キャンプに限りなく近い状態。それに引き換えここクラレンスリヴァー沿いのBIG4は広々として安心できる。満潮時にはボートも川に下ろすことができるから、私達にも都合がいい。ただ、川の近くはトイレやシャワーから遠いのが難点。今回初めて設置されてたいくつかの簡易トイレは残念だった。

 実はキャンピング最初の深夜に豪雨に遇い、運悪く開いていた子供部屋の窓からタープに溜まった雨水がどっぷりと流れ込むという思いがけぬ災害に見舞われてしまった。私たちが気になって夜中に調べに入ったら、部屋の床に置いてあった持参した図書館の本数冊と、ピッピの新しいカメラが無残にも浸水。部屋の両端に寝ていた子供たちには直接水がかかることがなかったため、床が洪水になっていることも知らずにすやすやと寝入っていたのは救いだった。子供たちを起こし私たちの部屋へ避難させ、懐中電灯の灯りを頼りに、タオルでバケツ2杯分もの水を汲み出す、というか吸い取る作業が続いた。

 防水じゃないカメラはお釈迦。本も水を吸って悲惨な姿。しかもピンクや黄色や黒色の黴が生えてしまって・・・。(その本だが、先週図書館に正直にお詫びを言って返却してきた。嬉しいことに罰金なし。ライブラリアンが女神様に見えました!)

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 木陰で読書は私のキャンピングの愉しみのひとつ。幸田文おとうと』を読了。ああ、本当に切ない話だった。登場人物の名前は変えてあるけれど、彼女の家族の話だそうだ。でも読み進めるうちに、すっかり彼女の繊細な表現力のファンになっていた。失われてしまった日本の風景や暮らしを、写真や映像でなく言葉で知り感じとること。ああなんて日本語って素敵なんだろう。

 亡き祖母の娘時代もこうであったかもしれないと想像する。幸田文。彼女の人生にとても興味がある。読破したい作家だ(実はその後数冊まとめ買いした。まあ文庫だから大した金額じゃないけれど。早く届かないかな)。

 大失敗がひとつ。丸一日、キャンプサイトでヨーガしたり読書でリラックスしていた日に(実は留守番。ボートに乗れなかった)、空の反射で思いがけぬ日焼けをしてしまったのだ。日陰だからと安心してたから、朝一回日焼け止めを塗っただけで帽子も被っていなかった。夕方シャワーを浴びたら、いきなり頭、額、鼻、鼻の下がひりひりしてきて初めて気がついた始末。一週間後に日焼け肌は皮がむけちゃった・・・。

 恐るべしはオーストラリアの紫外線。直射日光でなくとも十分日焼けすることを頭に叩き込んでおかなきゃ。。。。

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 焚き火は多くのキャラヴァンパークでは禁止されているけどここではOK。一番星が顔を出す頃私たちの小さなキャンプファイアーが始まる。キャンプ場の金額は決して安くはなかったけど、炎を囲み、空から堕ちてきそうな満天の星を仰いで(流れ星もいくつか見た)家族と友人達と語り合えた時間は貴重だった。

 シャイなピッピが炎に心をゆだねてギターの弾き語りをみんなに披露したのも親には感動的な出来事だった。演奏曲は 『ビトゥィーン・デイズ(キュアーの曲だけどルカ・ブルーム・ヴァージョン)』 『アイ・アム・ノット・アット・ウォー』『ドルフィンズ』。焚き火の力ってすごい。

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 火は不思議。ぱちぱちという音を聴きながら、気がつくとみんな黙って炎の形をずっと眼で追っている。見ても見ても見飽きない。こんなに炎に魅せられるのは人間が原始の時代を懐かしく思い出すのかもしれない。あまり話し込んだことのない友人達と、止め処もなく話をシェアできるのは絶対炎のせいだ。しかし、キャンピングから戻ってから読んだ本、春樹さんの 『神の子どもたちはみな踊る』 の 『アイロンのある風景』 に偶然焚き火のことが書かれてあったので驚いた。

 炎は人の心を温めるためにそこにある。 
そこにある炎は、あらゆるものを黙々と受け入れ、呑みこみ、赦していくみたいに見えた。

 NSW州では釣りをするのにライセンスが必要。釣り道具屋、釣り餌屋で釣りをする期間分のお金を支払うことになるのだ。お金を払った分は釣り上げなくてはと、前回も豊漁だったけど、今回も毎日キャッチ・オブ・ザ・デイに恵まれた。フラットヘッド、ブリム、ワイティング。子供たちでさえ何匹か釣り上げてみんな大満足だった。

 釣った魚は刺身(僕ちゃんやるじゃないか)とキャンプファイアー・クッキング。ライムの薄切りとローズマリーの小枝でホイルの包み焼き。友人が披露してくれた、サトウキビを並べた上に魚を乗せて焼いたり(下の写真がそう。キャンプ場はサトウキビ畑に囲まれている)。ホイル焼きも美味しかったけど、これも絶品だった。程よくスモークされてしかも甘みがお魚に伝わってて。アボリジニの調理方法だそうだ。

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 今回初めて訪れたAngourie(アングーリー)の blue poolと呼ばれる名所。近くにこんな秘境があったとは知らなかったな。かなり深い淡水の水溜りに、大人も子供も我を忘れてどぼん。しかしここで命を落とした人もいるようで、木の茂みに花輪がかけてあったのを見て心が痛んでしまった。確かに必ずしも安全ではないけど。でもみんな、われもわれもと次々と崖によじ登ってダイヴする。危険ですので云々、の立て看板もない。もちろんライフセイヴァーもいない。ただ大いなる自然が人間の冒険心を掻き立てる。そんな場所。向こうは荒波立つ海岸。

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 それでは我らファミリー愛聴の車内音楽の紹介。

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ブルース・ブラザーズ『コンプリート
最近映画のDVD(未公開シーンボーナス・ディスク入り)を手に入れ、久しぶりにジェイク&エルウッドに再会したところで、この2枚組みのCDも買ってきた。全てがクール!何度観ても笑える映画。音楽も聴けば聴くほどかっこいい。JB、レイチャールズ、アリーサ・フランクリン、キャブ・キャロウェイ、みんな最高。ブルース・ブラザーズ(ウィキペディア)は僕ちゃんのフェイヴァリット。これで彼はソウルとファンクに目覚めたんだって。私もレイ・チャールズを知ったのはこの映画だったな。ゴールデン洋画劇場で観たんだっけ。子供たちは学校で習ってきた『ソウルマン』が大好き。

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ルカ・ブルーム『Keeper of the Flame 』
ボブ・ディラン、キュアー、ハンターズ&コレクターズ(豪バンド)、U2(下の動画)、ニーナ・シモン、ジョニ・ミッチェル、レイディオヘッド、ボブ・マーリー、アバ(!!)の名曲をルカ・ブルーム節で歌うとこうなるのだ。しかし子供たちの歌を覚える早さには脱帽。何の不自由もないのだから羨ましいよ。

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アンジェラ・アキ『HOME
日本で子供たちが最初に覚えたアンジェラの『愛の季節』(連ドラ主題歌)で知ったJポップ。アンジェラはうちのキッズの日本語の歌のお姉さんなのである。しかし日本から戻ってきてからユーチューブで観た『This Love』(あの素晴らしいヴィデオクリップ、レコード会社から消されてしまった!)に私の方が度肝を抜かれてしまうとは予想が付かなかった。

早速全てのアルバムを入手。好きなのはこのメジャーデビューの『HOME』。ポップのツボを心得たニヤリとさせるメロディー。歌詞にも共感できる。ロックを美しい日本語で、しかもここまで歌いこめる人を私は今まで知らなかった。私の大好きなカナダのアーティスト、サラ・マクラクランの影響を受けていると知り、また惹きつけられた。歌い方は確かに似ているかな。インディーデビューのミニアルバム『ONE』は個人的にかなり好き。レオン・ラッセルの名曲『ア・ソング・フォー・ユー』やボズ・スキャッグス『ウィーアー・オール・アローン』を日本語(この作詞がまたいい)で歌っちゃうなんて信じられない。6曲目の『愛するもの』(このブーツは歌に似合ってないな)は私の一番好きな歌。音、言葉、ともに固唾を呑んでしまった。凄い才能だ。飾り気がなくて包容力があって、ピュア。でも最近の彼女は力みすぎかな。まあこれからがもっと楽しみ。

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レモン・トゥリーズ『オープン・ブック』
彼らのことは前にも少し書いたけど、最近車の中にCDを入れたら我が家でちょっとしたヒットなのだ。思えば恋愛中僕ちゃんに贈った『Yoko's Favourites』(これは私の想いを大好きな音楽に託してを90分のカセットテープに編集したという、恋わずらいの産物)に収録のラヴ・ソング『ザ・ウェイ・アイ・フィール』が入っててちょっと恥ずかしいのだが、彼も気に入ったようでたまにギターで歌ったりする。いまや子供たちも覚えて歌ってる!お母さんはなんだかちょっと、じんときます。人生って予測がつかないな。

YouTubeでやっと見つけたヴィデオ・クリップ2本立て。上げてくれた人に感謝したい。誰かがアシッド・トリップホップ・ソングと表現してたけど、LOVE LOVE LOVE、愛こそ全てのポップバンド。かわいいね。

 

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コメント

最後のエピソード、ぐぐっときてしまったRid*です。いい話だな。
ほんと、人生って予測つかない。こんな素敵なことがあるんですもの。
アンジェラ・アキ、私も好きです。

Rid*さん
相変わらずの、とりとめのない独り言(これでもかなり控えめにしたつもり)を最後まで読んでくれてありがとう!
ほんとにね。人生予測付かない。歩いて、ぶつかって、止まって、スキップして、走って、また止まって。そう、三歩進んで二歩下がる・・・。あれ?水前寺清子だね。
レモン・トゥリーズの『チャイルド・オブ・ラヴ』は、自分に子供が生まれてから、もっと好きになった曲。気持ちわかるよね。

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