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Friends After 3.11

  ツイッターを始めて一年が経った。著名人、無名の見知らぬ人、老若男女問わず、分刻みで届けられるたくさんのつぶやき。この事実は知っておかなくては。この人いいこと言ってるな。ほんとにそうだなあと思うと、誰かにそれを伝えようとリツイート(届いたツイートをまたそのままツイートしてフォロワーに届けられるしくみ)してきた。私の場合はあまりつぶやきはせず、ほとんどはリツイートだけど気がついたら既に2500もツイートしていた。驚きだ。私のツイートもフォロワーや見知らぬ誰かがリツイートしてくれることがある。これも驚きだ。

 女優の松田美由紀さんがジャーナリストの岩上安身氏と意気投合したのがきっかけとなって結成したロックの会というサロンがある。すぐにツイッターで知ったのだが、メンバーである岩井俊二という映画監督のコメントに特に共感するものがあった。

 その岩井俊二監督がBS番組の放送用(昨年放映)に撮ったドキュメンタリー・フィルム「Friends After 3.11」が、劇場用に再編集されて現在日本各地で公開中だそうだ。

 出演者は、飯田哲也(認定NPO法人 環境エネルギー政策研究所)、岩上安身(ジャーナリスト)、上杉隆(社団法人自由報道協会代表)、鎌仲ひとみ(映画監督)、小出裕章(京都大大学原子炉実験所助教)、後藤政志(元原子力プラント設計技術者)、小林武史(音楽プロデューサー)、清水康之(NPO法人「自殺対策支援センター ライフリンク」代表)、武田邦彦(中部大学総合工学研究所教授)、田中優(環境活動家)、タン・チュイムイ(映画監督)、藤波心(アイドル)、松田美由紀(女優・写真家)、山本太郎(俳優)、吉原毅(城南信用金庫理事長)。劇場用ではさらにフライング・ダッチマン(ロック・バンド)も追加された。

Main_image

3.11 
東日本大震災。
あの日以来、いろんなことがあった。
遺憾なことばかりではあったが、
不思議なことに 
友達が増えた。
新しい友達、
懐かしい友達、
ネットの世界で知った、
まだ会ったことのない友達、
まだ言葉を交わしたことさえない友達、
彼らの言葉は、
僕らにたくさんの勇気をくれた。
そんな友達の何人かに会ってみることにした。
 

    岩井俊二 「Friends After 3.11」 冒頭のキャプションから

 日本にいたら絶対に映画館まで足を運ぶのにと思って、先週末サーチしてみたらBS放送されたものが動画サイトに上がっているのを見つけた。ダウンロードの容量のことなど恐れず一気に全編観てしまった。  

 素晴らしかった。日本にはこんなに素敵な人々がいる。ふるさと日本を愛しているから、子供達の未来を守りたいから。この映画で共感の輪がもっと広がって行くことを願って止まない。それにしても聞き手の岩井俊二の静かな言葉や遠くを見つめる眼差しにすっかり心を奪われてしまった。表現者でありながら、身を乗り出すことなく、きちんと話を聞いている謙虚な姿勢がとてもいい。しかし静かな彼の存在は十分に映像の中で強く感じ取ることが出来るのだ。長髪に眼鏡、ごく普通のファッショナブルでないスタイルが私好み(初期のR.E.M.のマイケル・スタイプとかワンダースタッフのマイルス・ハントとかに似てる?いい年して動機が不純だな)。

 どんな映画を撮っているのかな?と調べてみたら、あの「ラヴ・レター」だった。オーストラリアで頻繁に外国映画を放映しているSBSがまだコマーシャルのなかった10年以上前に、日本映画だからという理由で全く予備知識なしの軽い気持ちでVHSに録っておいて観た映画に「ラヴ・レター」があった。少女マンガ風のロマンティックなストーリーだったけど、それでいて感情移入できる音楽や映像はなかなか素晴らしくて、迂闊にもラストではしっかり泣かせてもらったっけ。またいつか観るかもと思ってまだとってあった埃まみれになったヴィデオテープを今朝発掘した。迷わず再生。ああこんなストーリーだった。・・・・・・で、また泣いた。

 ロング・インタヴューを見つけた。岩井俊二『人間・岩井俊二として 未来の子どもたちのことを考えて』-ORICON STYLE  岩井さんの読者の質問への答えが面白かった。 岩井俊二監督作品、これから少しずつ観ていきたい。図書館にDVDあるかな。

 そして彼の姿勢に共鳴して、日本の優れたクリエイターたちが、息を潜めていないでそろそろ3.11以降の新しい生き方をそれぞれの方法で表現する頃ではないかと思う。クリエイターだけでなく、企業や団体なども本当に大切なことに気がついていけば必ず社会は変えていけると信じる。子供達に託すのは原発事故の不安や途方もない莫大な核廃棄物ではなく、未来への希望でありたいから。

 それでは「Friends After 3.11」。リンクが削除されてたらごめんなさい。 

 鎌仲ひとみ 監督の言葉も印象的だった。
 
「人間の五感を超えて、自体が進行しているっていうことのリアリティーをやっぱり誰かが表現しなくちゃいけないんじゃないんですかね」 

テーマ・ソングもいい。

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コメント

これ見ました。よかったです。リンクを貼ってくれてありがとうございます。

映画版はまた違うのかな?それとも、カットされた部分も入った完全版という感じでしょうか? 私は、松田美由紀と藤波心ちゃんと小出さんのところがよかった。3人とも3.11以降、注目している人だけど、岩井さんとの自然体の会話から彼らの人柄が見えてきました。(岩井さんはリリィシュシュが強烈過ぎて、しばらく遠ざかってたけど、いいドキュメンタリー撮りますね)

あと、脚本家の北川さんの言葉がリアルでした。自分の子供を守りたいという気持ちはすごくあるけど、そこから、声を上げて社会を変えて行こうという段階まで行くのは、大きなステップでなかなかそこまで行けないということを言っていて、多くのお母さんの気持ちを代弁しているような気がしました。実際、被曝の心配のある関東にいて、子供の身を守るだけでなく、さらに大きな行動に出るというのはものすごいエネルギーがいるのだろうと想像します。私の友人たちを見ていてもそうです。でも、少しずつ行動しようとしている彼女たちを応援したい。

やっぱり、こういうときにがんばれるのは人とのつながりがあるからという面はあるし、そういう意味でFriends After 3.11は的を射ている気がします。

aromariposaさん

コメントありがとう。
たくさんの人々に観て欲しい映画ですね。
北川さんの言葉は、日本に住んでない私にもとてもリアリティを感じました。
Friends After 3.11のサイトで、劇場版上映前の鎌仲さんと心ちゃんのトークイベントの動画が公開されていました。
その中で鎌仲さんが知人から聞いた話で、福島の中で少しでも汚染されている食品を避けようと努力している人に対する、それをしていない人々からの陰湿な嫌がらせというのがあったんです。
もうこれが戦争中とどこが違うんでしょう。悲しすぎます。
絆はもういいから愛を!です。

「リリィシュシュ」そんなに強烈でしたか?
私はYouTubeでビートルズみたいな「リリィシュシュ」の歌を唄っているSalyuというシンガーを見つけてぶっ飛びました。
彼女の「彗星」という曲がよかった。
戸川純みたい?でも彼女よりいい!

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