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スザンヌ・ヴェガと過ごす寂しいホリデイ

 4月。ようやく秋らしい空気を感じるようになったブリスベン。新学期が始まったと思ったらあっという間に10週間が過ぎて行き、また次のホリデイがやってきた。イースターの連休が入ったスクールホリデイである。どうもブログは学期ごとのホリデイブレイクでの更新というゆっくりペースに落ち着きそうだ。

 この10週間、仕事が超多忙で朝8時から昼過ぎまで5~6時間立ちっぱなしで働いてきた。出勤前に家族の弁当を作り、帰宅したら掃除洗濯夕飯作り。それでも体調を壊すことなく元気な自分の体力にちょっと驚いている。ホットフラッシュも来なくなり(フラックス・シードとりんご酢が効いたか?)、季節の変わり目に必ず酷くなる坐骨神経痛も出てこないのは嬉しい。

 それにしても毎日働きながらオーストラリアの人々を見ていると、なるほどなあと感心してしまうことが度々ある。場所柄、お客さんはカレッジ(ナチュラルメディスンと美容学校)の学生や先生、オフィスワーカーや市バスの運転手たちと年齢も職業も様々だが、若いスタッフ達はそういう人々と分け隔てなく楽しい会話を自然に引き出し、お客さんの名前は3回で覚え(オーダーの時に番号札でなく名前をもらうから)、それだけでなくコーヒーの好み(サイズやショットの数、牛乳・低脂肪牛乳・豆乳・ライスミルク・アーモンドミルク・ココナッツミルクの種類)全てを憶えてしまっている。その場で自然に他人と言葉を交わすことは、オーストラリア人にとっては当たり前のことであり、重要なことである。

 月曜の朝になると、ほとんど全てのお客さんに「週末はどうだった?いい週末だった?」と話しかける。これはお店のスタッフ同士でも必須の挨拶だ。訊かれたら、「うんのんびりしてたよ」とか「ちょっと飲みすぎちゃって」とか返事が返ってきて、「で、君のはどうだった?」と必ず訊かれるのがパターンだ。こうやってお互いに自然に知り合っていくのっていいことだ。変な勘ぐりとかなしで、人間同士、袖振り合うだけじゃなくてもう一つ人間的なふれあいのやり取り。そういう私もお客さんの声を聴いただけで名前と顔が浮かぶようになったのだから驚きだ。最近では私の名前を呼んでくれるお客さんもいるし、私の玄米寿司が美味しいと、オーダーを入れてくれるお客さんも出てきたりして嬉しい。

 さてホリデイ。実は我が家はただいま家族2名を海外に送り出している。ボクちゃんは職場の日本語の先生からのご指名で生徒20人の引率で日本へ10日間の旅行中。ピッピは合唱団の3週間のホームステイ(現地の合唱団員の家)を中心にしたヨーロッパツアー(イタリア、スイス、オーストリア、チェコ)の真っ最中。そういうわけで私とロッタはトンカと静かなスクールホリデイを過ごしている。家族が2人いなくなれば、洗濯も食事の支度も楽になるからいいだろうと思ってたら大間違いで、一人娘になってしまったロッタのケアをおろそかに出来ない(お父さん任せにして来たツケ)という母親の責任の重さを改めて感じているところなのである。母ひとり、子ひとりって結構(というより相当)しんどいものなんだなあ。2日前日本に滞在中の父親から電話があり、京都の居酒屋(えびすバーって言ってたな)で美味しいものたらふく食べたって!?アンフェア!

 私なんて、昨日はお風呂場の大掃除に一時間費やしたんだ。新しくしたアールデコ調のお風呂場の床には長年の憧れの白黒のチェッカーにタイルを張ってもらったは良かったけど、埃や足跡がつきやすいのが欠点(掃除はし易いけれど)。シャワーの壁のタイルの目地やガラスのスクリーンもまめに掃除をしておかないと後で困ったことになる。こんなことなら前のシミだらけのお風呂場のままが良かったとちらりと思ったりしたが、キッチンもそうだけど、掃除を愉しむ習慣もでてきたので、エコな掃除グッズ(アクリルたわしって凄い!)を取り入れて楽しむようにしている。お風呂場が新しくなって半年になるが、まだ電気もタオルバーも付いていない。この間やっとトイレットペーパーホルダーを取り付けてもらった(ボクちゃんに)。今年の終りくらいには電気がつくことをあまり期待しないが願っている。

 最近作ったお菓子。凄く久しぶりに作った、りんごのアップサイドダウンケーキはグルテンフリー・ヴァージョン。

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 最近うちでお菓子を焼く時間が作れないのだけど、その代わりにロッタがそれはもう色々作っているのだ。小麦粉とバターの本格的なペイストリーも2回作って覚えた。空焼きしてナッツと半分に割ったネクタリンを並べ、種を抜いた穴にベリーを散らし、クリームと卵のフィリングを流して焼くだけ。レシピはガーディアン紙のWhite peach and blackberry tart  「looks yummy」という件名でリンクをメールで送ってきたボクちゃんのリクエストであった。たまには洗い物をやって欲しいと私からのリクエストを送りたい。

 

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 最近縫ったドレス。ローカルの服地屋で安売りになってった日本製のタナ・ローン(リバティじゃないけれど)で半日で縫った。前にリネンで作ったのと同じパターン(←記事をさがしてみたら5年も前だった・・・)。これはほんとに着易いしシルエットがきれいで気に入っている。丈を10cmほど長くしてみたらさらにいい感じになった。

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 アルマジロとタスマニアンタイガーみたいなの、カンガルーや鳥たちが木の中に隠れていいて一目ぼれ。

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 いやっほ~う、大ニュース!スザンヌ・ヴェガが来週ブリスベンにやってくる。
 

 

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 最近彼女の活動を小耳にはさんでいて、昔のアルバムを引っ張り出して聴いていた矢先に今年のバイロンベイ・ブルースフェスト出演の情報を遅れて知って、ブリスベンのパワーハウスでも単独コンサートがあることを突き止めた私はもう心ざわざわ落ち着かない。それにしてもあの去年のバイロンベイ・ブルースフェストからもう1年。。。今年の出演アーティストの顔ぶれも凄いけど今回はパス。日本公演は既に終了しているそうだ。渋谷陽一の社長はつらいよ「スザンヌ・ベガを観る

 おととい北部のローカル・ショッピングセンター(ホラー!)のCDショップで買えたニューアルバム。若者が好むブランドショップなど一軒もないショッピングセンターにはそれでもまだCDショップがある。CDを買う年代はもう中年以降だからなのかな。2枚まとめると1枚が20ドルになると言われてもこれしか必要なかったから22ドルのお支払い。ネットでイギリスから注文すると15ドルくらいで届くけど、私はすぐに聴きたかった。そのショップのBGMはなんとビッグ・カントリーで(祝再結成)思わず踊りそうになるのを押さえ(実は少しステップした)、嬉しくて店員にスザンヌ・ヴェガのコンサートに行くことや、お店のBGMがいいね!とかつい話してしまう私だった。次の曲はヒューイ・ルイスだったし、オーストラリアの音楽業界も中高年をターゲットにするしかないのだろう。

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 スザンヌ・ヴェガはセカンド・アルバムの一曲目のアカペラ「トムズダイナー」がCM曲にも使われたり、子供の虐待を題材にした「ルカ」が有名だ。私はデビューアルバムとの出会いがセカンドよりも衝撃的でそちらを好んで良く聴いた。この一ヶ月ファーストの「街角の詩」を車の中で何度も再生していたけど、やっぱりこのアルバムが彼女の最高傑作。20代でアーティストとして確立していたなんて、30年後になってさらに評価を加えたくなるほどの素晴らしい作品。

 ロッタ「この人何か奇妙なこと歌ってて変!」 ピッピ「この人誰?いいね」 12歳と14歳の女の子達の素直な感想である。

 私の一番のお気に入りは「サムジャーニー」。今また聴けば聴くほど鳥肌が立つほどに美しい曲。昔何度も聴いていたはずなのに今ごろになって気が付いたのだ。曲の後半に入るエレクトリック・ヴァイオリンの素晴らしさ。これを弾いているのは誰だろう。

 調べたら、Darol Anger というブルーグラスやジャズ系の長いキャリアを持つヴァイオリンプレイヤーということを発見。しかもタイミングよく最近新しいプロジェクトを始めたばかりという。この動画すごくいい!

 

 最後に彼女のCDを購入したのは92年作の「99.9 F゜(邦題は”微熱”)」その後は彼女の音楽についていく余裕がなくなってしまったのだ。久しぶりに手にした彼女の新譜は一回聴いてしてたちどころに好きになった。ミキサーにU2の4枚目の「焔」を手がけたことで有名になったアイルランド人のケヴィン・キレンの名前を発見。一曲目などはU2みたいにも聴こえる。曲の並べ具合のバランスも見事で無駄のない傑作アルバムだと思う。彼女の人生もいろいろあったらしいけれど、全く声が変わっていないし、写真を見ると昔よりもっと綺麗に見えるし本当に素敵なアーティストだ。スザンヌ・ヴェガのことについてはまたコンサートの後にでも書けるかな。

 割れてしまったジュシュア・トゥリー・マグの次に来たのは気になっていたイエロー・サブマリン・マグ。ロッタのカップケーキはバタークリーム・アイシング付き。お見事。

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 ボクちゃんが戻ってくるのはあと5日後。ピッピはあと2週間。私もロッタもトンカも寂しいホリデイ。

 

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